皆さんこんにちは、中華飯です。
今回は「会社はこれからどうなるのか」という本の書評です。
この本は、タイトルの通りで会社がこれからどうなるかということが書かれた本でした。
今回お話しする内容は、「会社は誰のものか」という話をしたいと思います。
会社は誰のものか
一般的な認識
よく言われるのが「会社は株主のものだ」ということをよく言われてます。
しかし、この著者の岩井さんは、それ明確に間違ってますよということをおっしゃられてました。
会社の不思議な存在
会社って結構不思議な存在で、会社は「人」でもあり「物」でもあると説明されていました。
つまり、会社というのは「物」の側面と「人」の側面の2つを持っているということです。
会社の「物」としての側面
どういうことかというと、会社を所有するのは株主なんですよね。株主が会社を所有します。
なぜなら株主というのは当然人であります。
人が人を所有するというのは奴隷制度があった頃の話で、現代の社会の中で許されていません。
この文脈だけ見ると会社は「物」なんですよね。
会社の「人」としての側面
しかし会社は、会社資産という「物」を所有してるし、会社対会社で契約を結んだりするし、人から訴えられることもあるんですよね。
この文脈を見ると、会社って「人」なんです。
例えば、自分が椅子にぶつかって怪我をした時に、まさか椅子を訴えたりしないですよね。
それは物を訴えても全然意味がないからです。
これが人とぶつかって怪我した時だと話は違ってきて、人を訴えるということはあり得ると思います。。
なので、上記の観点でいくと、会社は「人」であるというふうに言えると思います。
法人名目説と法人実在説
長年の論争
長年、この経済界の中で「法人名目説」というのと「法人実在説」というのがあるそうです。
「法人名目説」というのは、「会社というのは単なる名前」という考え方です。
だから会社というのは「物」なんですって言ってるのが、この法人名目説です。
一方で「法人実在説」というのは「会社は名前だけじゃなくて実体があるんですよ」という考え方で、人のように社会の中で動いている、そう考えるのが法人実在説です。
これ2つのどっちが正解なのか?という論争が何十年も続いてるんだそうで、いまだに結論は出てないという状況です。
著者の結論
この著者の岩井さんは、結論両方の場合があるという主張をしています。
だからどっちかに決めることができるものではなくて、法人名目説の面もあるし、法人実在説の面もあるということをおっしゃってました。
まとめ
なので結論で言うと、「会社は株主のもの」というのはやっぱり明確に間違ってて、人としての側面もあるし、物としての側面もありますよというのが書かれてました。
本日の説明はここまでにしたいと思います。
ありがとうございました。