皆さん、こんにちは! いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
今日は皆さんにご紹介したい一冊が、高橋洋一さん著の『未来年表 人口減少危機論の嘘』です。
実はこの本、ベストセラーとなった『未来の年表』で語られた「人口減少危機論」に、真っ向から異を唱えるアンチテーゼとして書かれたものです。
私はまだ『未来の年表』を読めていないものの、人口減少危機論に対する主張が伝わってくる本でした。
今日はそのエッセンスを皆さんにお伝えしたいと思います。
「人口減少=日本はヤバい」は本当か?
人口減少危機論とは「人口が減るとGDPが減り、税収も減って、日本経済は大変なことになる」というものです。
結論からいうと著者の高橋さんは「全く問題ない」と断言しています。
理由は簡単で、人口が減ってもGDPは思ったより減らないからです。
GFPはざっくり言えば「国民一人ひとりの平均給与 × 人口」で決まります。
つまり、人口が減ったとしても、平均給与が上がっていけば、GDPはそれほど減少しないというのです。
人口減少した場合のGDPの減少
具体的な数字を見てみましょう。
本書によると、現在の日本の人口が2050年には約8,800万人まで減少すると予測されているものの、それでもGDPの減少はわずか0.7%程度に留まるという試算が示されています。
これは、私たちが思っているほど悲観的な状況ではない、というメッセージですね。
「国内の市場が縮小するのでは?」という声に対しても、高橋さんは「海外に目を向ければいい」と提唱します。
日本の人口は減っていても世界の人口は増え続けているわけですから、海外市場を積極的に取り込むことで、日本のGDPへの影響はさらに抑えられるというわけです。
なぜ「人口減少危機論」は広まったのか?
では、なぜこれほどまでに「人口減少すると大変なことになる」という言説が世の中に広まっているのでしょうか?
高橋さんの推測では「地方公務員の方々の声」があるのではないかと指摘しています。
人口が減少すれば、地方自治体のポストも減っていく。
そうなると困るのは、まさに地方公務員の方々ではないか、というのです。
人口減少以外の注目点
本書では、人口減少問題以外にも、「移民政策」や「経済政策」、「地方分権」など、さまざまなテーマが論じられています。
その中でも私が特に面白いと感じたのが、「年金」に関する考え方でした。
年金とは保険である
年金には以下の2つの特性があると述べられています。
- 年金は「保険」である:福祉ではなく、あくまで保険の性質を持つものだというのです。
- 40年支払って20年で返ってくる:私たちが40年間支払った保険料が、老後に20年間かけて返ってくる、ただそれだけのことだと。
最近では、この年金を「消費税で賄う」といった議論も聞かれますが、高橋先生はこれに「筋が悪い」と異を唱えています。
なぜなら、消費税は「応益税」、つまり財布からお金が出ていく時(=モノを買う時)にかかる税金であり、所得の再分配という点ではあまり関係がないからです。
所得の再分配の観点では、所得税のよう「応能税」、つまり財布にお金が入ってくる時にかかる税金での方が有効です。
消費税(応益税)の税金は地方の税収とすべきで、所得税(応能税)は国の税収とすべきです。
で、年金のような「保険」としの性質を持つものは、国が責任を持ってやるべき、そうすると所得税や社会保険料のような応能税でやるべき、という主張です。
まとめ:常識を疑う一冊!
『未来年表 人口減少危機論の嘘』は、私たちが当たり前だと思っている「常識」を一度立ち止まって考えさせてくれる、そんな一冊でした。
人口減少という避けられない未来を前にして、ただ悲観するのではなく、どうすればより良い社会を築けるのか、そのヒントが詰まっているように感じます。
皆さんもぜひ本書を手に取って、「人口減少危機論の嘘」とその真意に触れてみてください。
きっと、日本の未来に対する見方が変わるはずです!

