【書評】とにかく仕組み化 その1 著者:安藤広大

◆書評◆
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こんにちは、中華飯です。

今回は 「とにかく仕組化 」という本の書評です。

「替えの効く歯車になれ!」というメッセージが込められた本です。

普通だと「歯車にならず、オンリーワンになろう」ですよね?

何故逆のことを言っているのか?

その辺りを学んでいきましょう!

内容が多いので2回に分けて解説していきます。

今回はその1です。

仕組み化の定義

仕組み化とは一言でいうと「ルールを決めて、ちゃんと運用する」です。

この「ルールがあることで、問題の発生が防げている」ことを組織全体に浸透させている状態を目指します。

そしてちゃんと運用するとは、そのルールを数値で管理することを指します。

何故仕組み化が必要なのか?

仕組み化が必要な理由は「属人化」を防ぐためです。

属人化とは、明確なルールはないけど、とある人が隠れた権限をもっている状態です。

属人化した状態だと「あの課長と同じ所属だと出世できる」とか「決済をもらうにはAさんの承認が必要」みたいなことが発生してしまいます。

そうすると平等な評価ができなくなって、人間関係の軋轢(=問題)や有能な人が評価されないなどの不平等を生んでしまいます。

仕組み化の手順

仕組み化の手順は下記の5ステップです。

仕組み化の手順
  1. 「責任と権限」を手に入れる
  2. 「危機感」を利用する
  3. 「比較と平等」に気を付ける
  4. 「企業理念」を再認識する
  5. 「進行感」を感じる

順番に見ていきましょう。

良い権限

権限には良い権限と悪い権限があって、良い権限とは文章として明確になっているかどうかで決まります。

そして「正しく線を引く」とは、ルールを明確にして責任と権限を与えるということです。

この責任と権限を与える=「任せる」決断するのが、マネジメントの仕事です。

線を引く際の注意点

昔からあるルールが本当に必要なのか、を事実ベースで考えて、必要であれば変えていくのが正しい姿です。

注意点としては、ルールを変える人を責めてはいけません。

ルールはその時の状況に応じて柔軟に変えていくもので、ルールを変える人を責めてしまうと、変える検討すること自体を躊躇することになってしまうからです。

良い意味での怖い人

危機感を持たせるには、上司は怖い人になる必要があります。

良い意味での怖い人は下記のような人です。

良い意味での怖い人
  • 仕事で求められる基準が高い
  • 中途半端な仕事では評価してくれない
  • フィードバックが的確

逆に悪い意味での怖い人は、人格否定するような人です。

人を動かすのは危機感

危機感があると、努力すれば恐怖から回避できるという推進力が生まれます。

このことから考えると、マネジメントする人は部下とは距離をとらなければいけません。

仲良くなってしまうと危機感利用しにくくなってしまうからです。

暗黙知を無くしていく

明文化されていないルール「暗黙知」はなくさないといけません。

なぜなら暗黙知=特別扱いをすると「言ったもの勝ち」になってしまうからです。

これでは平等にはなりません。

本当の平等

本当の平等とは、頑張った人に報いることです。

明確なルールの上で評価されると、成果がでなかった時に他人や環境のせいにはできません。

自分で頑張るしかないのです。

降格と異動

降格は大事な仕組みです。

未達成な状態の責任がすべて自分に跳ね返ってくるため、努力せざるを得ない状況になるからです。

異動も大切です。

1つの業務を長く続けると「属人化」が起こりやすいからです。

残りはその2に続きます。

つづきはこちら

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