【書評】桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか 著者:鳩山玲人

◆書評◆
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こんにちは、中華飯です。

今回は「桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか」という本の書評です。

32歳で取締役に就任した著者

著者の方は鳩山玲人さんて言う方で、最初三菱商事に就職して、その後ハーバード大学に留学して、その後サンリオに入ってDeNAの社外取締役になってる方ですね。

取締役になったのがサンリオが初めてだったんですけど、その時の年齢が32歳の頃。
結構スピード出世された方ですね。

本の内容としては、そうやってスピード出世している人が「どうやったらそうなれるか」っていうのについて書かれた本で、特徴的なのはそれが会社員としてっていう縛りの中で書かれてるところです。

というのも、著者は自分で会社を起こしたわけではなくて、現存する会社に入って「サラリーマンとして取締役」に就任されているので、そういった観点から書かれた本になりますね。

努力の量が異次元

この著者は基本的にはすごい挑戦をしている人で、不安がない日なんて1日もないみたいなことをおっしゃってます。
その不安の中で、じゃあどうやって生きていくのか?みたいなことがベースになって書かれてます。

なので多分、普通のサラリーマンと全然違う厳しい環境に身を置いてて、その環境が桁外れの結果につながってるのかなあっていうのが中華飯の所感です。

本の中に書かれてあることは、割とどこの本にも載っているような内容でした。

例えば、下記のような事です。

  • 準備が大事
    何事も準備が大事。
    例えば人と会うなら、その相手のこと/勤めている会社の概要は調査してから会う。
  • 欲しいものを手に入れるには未来を考える
    欲しいものを手に入れるために、3ヶ月後1年後3年後に何が必要かを考える。
    そこから逆算して「今日何をすべきか」を決める
  • うまくいってないのが普通
    うまくいかないのが普通なので、失敗しても気を落とさない。
  • To Do リストを作る
    To Do リストを作成した上で、その中の内容がちゃんとやるべき目標に繋がってるかどうかチェックする。
    つまりやらなくていい事はTo Do リストから外してください。
  • キャップ分析する
    理想と現実の差はどこにあるのか、それを埋めるためにどうしたらいいのか、を考えてください。

パッションと仕事を結びつける

その中で個人的に気になった事が2つあります。

1個目は「パッションと仕事を結びつける」。

つまり本当にやりたいことをやってくださいね、と。

そしてその本当にやりたいことっていうのに対してしっかり準備をしておかないと、チャンスを逃しちゃう。逆に言うと準備をしておけばチャンスが必ずめぐってくるので、それをものにすることができますっていうことが書かれてました。

自分と関係のない事の優先順位を上げる

もう1個は「自分と関係ないものの優先順位を上げる」っていうのがありました。

これは著者の恩師である石倉洋子先生のゼミに行っていた時に聞いた言葉です。

自分に関係する、あるいは自分の興味あるものばかりではなくて、それ以外のことにもちゃんと注意を向けてくださいね、という話。

一言で言うと多様性ですね。

同じような知識や知見ばっかり集めてしまうと多様性がなくなってしまうので、そうではなくて「自分が興味なさそうだなぁ」っていう、自分の興味から1番遠いもの優先順位を上げて学んでた方が、いろんな考えが身に付きますよって言うことをおっしゃってました。

中華飯も本を選ぶ時とかを考えると、やっぱりなんか偏りがあるなぁと思ってるので、やっぱり全然関係なさそうな本とかにも、手を伸ばして読んでみるべきかなと思いました。

鳩山家の事情

最後なんですけど、この著者の「鳩山」って言う苗字からちょっとピンときたかもしれませんが、あの鳩山一族の方らしくて、やっぱり周りは政治家とか、そういった方ばっかりが親族にいらっしゃるそうです。

そういった環境の中で育ってきている方なので、書いてある事は普通のことなんですけど、内容としてはすごく密度の濃いことをされてるなっていう感じでした。

その最初に解説した様に、その密度の濃さっていうのが桁外れの結果になってるのかな、っていうのが中華飯の所感でした。

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