【新NISAと確定拠出年金の比較】お金を増やす方法!投資編その6

年金
Pocket

こんにちは、中華飯です。
前回は確定拠出型年金の制度について紹介しました。
今回は新NISAと確定拠出型年金の比較について紹介します。

「新NISAと確定拠出型年金、どちらを優先したら良いか」と悩んでいる人は、
今回の内容は必見です!

確定拠出年金の企業型と個人型

まず確定拠出年金には「企業型」と「個人型」があります。
「個人型」はiDeCoの愛称で親しまれていますね。
主な違いは以下の通りです。

【確定拠出型年金(企業型)】
  対象者:従業員(ただし企業が届け出をした企業に限ります)
掛金の拠出:事業者が拠出
      加入者も追加で拠出可能(ただし規約に定めた場合のみ)

【確定拠出型年金(個人型)】
  対象者:60歳未満の人(ただし国民保険料を免除されている人を除く)
掛金の拠出:加入者自身が拠出

ちなみに企業型と個人型は併用できます
2022/10以前は「規約に明記されている」場合のみ併用可能だったものの、
2022/10以降は基本的に併用可能となりました。
この場合は、企業型と個人型合わせて
年間336,000円が限度額になります

確定拠出年金の有利な点

そして確定拠出年金の有利な点をお伝えします。

①経費として処理できる
確定拠出年金で積み立てたお金は、
所得から差し引くことができます
つまり、経費と同じ扱いができます。
(経費についてわからない方はこちらの記事をどうぞ)

ざっくり言うと、約20%OFFで株を買うことができます。
年収によってこの割引率は変わるものの、
イメージとしては理解しやすいと思います。

②利益が退職所得
全額を退職所得で受け取れます。
退職所得は
1年毎に40万円の所得控除」があり
控除した後の所得は1/2にしか税金がかからない
と非常に優遇されています。

例えば同じ20年間運用して、
利益含めて1,000万円の株があったとします。
普通に売却すると、
1,000万円全てに税金がかかります。
約200万円が税金になる計算です。
これが退職所得になると、
100万円にしか税金がかかりません。
計算式は
『1,000万円-(40万円×20年)』×1/2
です。
その時の所得によりますが、税金は20万円程度でしょう。

注意点としては下記2点です。
・受け取り方法を「一時金」とする必要がある
・確定拠出以外に退職金がある場合は合算されるので、
 1年毎に40万円の所得控除されないケースがある。

ちなみに、1年毎に40万円の所得控除は
21年目から1年毎に70万円に増額されます。

新NISAと確定拠出年金はどちらを優先すべきか?

お待たせしました。
新NISAと確定拠出年金はどちらを優先すべきかを
考察したいと思います。

結論は「新NISAを優先させるべき」です。
理由は下記2点です。

①途中売却できる
一番大きな理由は「途中売却できる」点です。
確定拠出年金は「年金」なので
例外を除き60歳まで引き出すことができません

一方、新NISAでは
・いつでも売却可能
・売却した非課税枠は復活する
ので、自由に売却できます。

人生の中で資金が必要になり、
売って現金化するケースもあることでしょう。
その時に新NISAの方が柔軟に対応できると思います。
ただし、中華飯としては長期投資を勧めていて、
基本的には売らないことを推奨しています。

②選べる銘柄が幅広い
新NISAであれば、
証券会社から自分で選択できるので
幅広い銘柄から選ぶことができます

特に確定拠出年金(企業型)の場合、
選べる銘柄も企業が選定しているため、
自分の投資したい銘柄がないことも多いです。

以上2点の理由から、
新NISAの方を優先すべきと考えています。

確定拠出年金を優先すべき人

基本的には新NISAを優先すべきと考えているものの、
確定拠出年金を優先すべきケースもあります。

資金に余裕がある場合
資金に余裕がある場合は
確定拠出年金を優先しても良いと思います。
理由は
「退職所得の所得控除の有効活用」と
「非課税枠が復活しないから」です。

退職所得の所得控除は前述したように
1年毎に40万円です。
つまり長く続ければ続ける程
税金が安くなります。

そして、確定拠出年金の上限金額年間336,000円は
使いそこねたら復活しません
つまり、去年の拠出額が0円だった場合でも
今年は672,000円にはなりません。
336,000円のままです。

機会損失になってしまうので、
資金に余裕があるのであれば
確定拠出年金を優先しても良いと思います。

今回のまとめ

今回は新NISAと確定拠出年金どちらを優先すべきか、を紹介しました。
悩んでいた方の参考になったでしょうか?

これからも役に立つ情報を発信していきます。フォローしていただけると更新を見逃すことがありませんのでよろしくお願いします。

【関連記事】
【確定拠出年金】お金を増やす方法!投資編その5
知って得する節税の方法!給与所得編
新NISAのここがすごい!】お金を増やす方法!投資編その3

Pocket

タイトルとURLをコピーしました